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就職・資格 2020.03.17
世界中から注目されているIT先進都市ベンガルールでの挑戦
2002年商学部卒尾形直さん
活躍の場:サクラ・ワールド・ホスピタル(インド)
インドに駐在して3年目
私はセコム医療システムからサクラ病院へ異動し、インドに駐在しています。サクラ病院はコーポレートホスピタルとして、6年目になろうとしています。日本資本の病院で、政治的な影響(安倍政権とモディ政権の蜜月)やインド独立戦争支援の歴史的な背景もあり、親日的ではあるのですが、病院スタッフに地図で「日本はどこにあるのか?」と質問をしても知らない人が多く、日本語を話せるスタッフもほぼおらず、日本が遠くて遠い国だと感じています。
日本式サービスの提供のために
総じて、日本への関心が高いとは言えませんが、それでも患者さんの中には、日本式のサービスに期待して来院してくれる方がいます。そういった方々の具体的な期待要素は、診療の質(名医の有無、診断の正確性など)、先端医療機器、きめ細かなサービス、施設の清潔感などが挙げられます。私たち日本人マネジメントがいくら日本式を伝えても伝えきれないことが時にあるため、インド人の病院幹部(医療系・看護系・事務系)に対し、日本の病院での短期研修にて実際の医療現場を体感してもらう「百聞は一見に如かず型」の日印交流も積極的に進めています。
駐在して2年がたちますが、今でも英語には苦労しています。インド人の英語は速い、現地語が間、間に入るから分からない、聞き取りにくい。イギリス英語の影響か、ビジネス単語とその表現が格調高く、辞書を引かないと皆目見当もつかないことがあります。周囲の駐在員の多くもインド英語の特殊性を感じているようです。
関学生への期待
母校、関西学院大学の皆さんには、国際語である英語の完全習得を理想としながらも、世界標準となっているブロークンイングリッシュと、世界市民を意識した専門分野の徹底的な勉強に注力いただき、国際舞台で一人でも多くの関学生が活躍されることを願っております。