次代のビジネスを創造するトップランナーを育成

商学部では、企業の行動原理やしくみ、社会的責任などを体系的に学びます。経営のゼネラリストとして必要な知識と、各分野のエキスパートとして求められる高度な知識を修得できるカリキュラムを編成。「グローバル×ビジネス」人材育成のために、1年生からネイティブスピーカーの教員による英語教育や、海外大学との共同授業も実施。また、「デジタル×ビジネス」人材育成のために、データサイエンス教育やPBLにも力を入れています。論理的思考と物事を多角的視野から判断する力を養い、次世代の企業経営を担う人材を育成します。

●基本DATA
学生数 2,788名  募集人員 650名  専任教員数 51名
●取得可能な資格
・中学校教諭一種免許状 社会/英語 ・高等学校教諭一種免許状 商業/地理歴史/公民/英語 ・学校図書館司書教諭 ・国際バカロレア教員認定証(DP)

学生インタビュー



松田 好誠さん
商学部3年
岡山・岡山城東高校出身

■学部の学び
会計のデータ・情報から「企業のビジネス」が分かる

入学当初は「必修科目だから」としか思っていなかった簿記ですが、学んでいくうちに「ビジネスの内容を知る」ことができると分かり興味をかき立てられました。例えば、見た目には似ている百貨店とショッピングモール。百貨店は商品を仕入れて販売することで売上・利益を上げていますが、ショッピングモールは小売店やメーカーに売り場を貸して得られる賃貸料が収益源という違いがあります。ただ、近年は百貨店も売り場を貸す傾向にあり、収益構造を変化させています。こうしたことも会計のデータ・情報から読み取ることができるのです。簿記・会計の楽しさに気がついた私は吉川晃史先生のゼミに入り、管理会計について研究を進めています。

■もう一つの学び
先入観にとらわれないことの大切さを再認識

ゼミの学びと併せて公認会計士の方が講師を務める「ビジネスプロジェクトA」を履修しました。これは実績を挙げている企業のビジネスモデルを学ぶとともに、学生自身がグループでビジネスモデルをつくるというもの。私たちは「定年退職をしたが、介護施設の世話にはならない高齢者の居場所としてのカフェ」のビジネスモデルを考案しました。この授業を通して、著名な企業が自分の思っていたのとは違う方法で利益を上げていたことを知り、先入観にとらわれないことの大切さを再認識し、ますます会計が面白くなりました。

学部の特色

 高度な知識と技能を修得するために6つのコースを設置。3年生から自らの研究テーマに合ったコースを選択

まずは入門的なコースを幅広く学び、そこから段階的に専門知識を身につけた後、3年生からは、「経営」「会計」「マーケティング」「ファイナンス」「ビジネス情報」「国際ビジネス」の6つのコースから、各自の興味に合わせてコースを選択するとともにゼミを選択します。少人数制のゼミでは、興味ある分野をより深く専門的に学修。所属するゼミで、教員や学生同士討論を重ね、理論的考察力と多角的視野から物事を判断する力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を養います。

 ビジネス界と直結した実践的な教育・研究 問題解決型学習(Project Based Learning)

商学部では、企業が授業を提供する「寄附講座」や実務家教員によるPBLが盛んです。PBLでは、「Society5.0」のビジネスパーソンに求められる力を身につけるため「アカデミー×ビジネス」を連携し、実践的なワークショップ形式で開講。幅広い業界からプロフェッショナルを招き、実際のビジネス課題を題材にしたケーススタディやゲーミフィケーションを取り入れた学習によって、実社会においての問題解決力や企画提案力、チームをまとめる調整力、プレゼンテーション力などの力を磨きます。

 「デジタル×ビジネス」 デジタル時代に必須のデータサイエンス系科目を独自提供

ビジネスの本質と原理を理解し、半歩先のデジタル未来を描くことができるビジネスパーソンの育成に向け、「デジタル×ビジネス」のデータサイエンス授業を展開しています。統計学やプログラミングの基礎や演習を学び、データサイエンスと幅広いビジネスをバランスよく学習することで、デジタルテクノロジーを活用しながらビジネス分野で活躍できる高い専門性を身につけます。また、「AI活用人材育成プログラム」もオンライン学習に対応し、ビジネス現場で必要な力を伸ばします。

 「グローバル×ビジネス」 ビジネスと語学を同時に学ぶ独自の海外プログラム

「グローバル×ビジネス」人材育成のために、商学部独自の海外プログラムが充実しています。イタリア企業体験学習では、イタリアの現地企業や日本貿易振興機構(JETRO)の現地事務局を訪問し、日本企業のイタリアへの事業展開の実情を学びます。台湾でのビジネス研修では、国際的に展開する現地企業でフィールドトリップを行います。ほかにもニュージーランド、アメリカ、アイルランドなどさまざまな国での留学プログラムが整い、世界で活躍できる資質を身につけることができます。

 早期卒業制度を利用して5年または4年で大学院修士課程の修了が可能

各種検定・資格試験合格者には試験に応じて授業科目の単位を認定。また一定の条件を満たせば3年で学部を卒業する「早期卒業制度」を利用し、商学研究科まで合計5年、経営戦略研究科まで合計4年で修了することもできます。また、関西学院大学に在籍しながら、カナダのマウント・アリソン大学に留学し、それぞれの大学で修得した単位の一部を両大学が相互に単位認定することで、両大学の学位を取得できるダブルディグリー留学制度も設置。この制度を利用することで、5年で2つの大学の学位を取得できます。

ゼミ紹介


▶紹介するのは… 高森 桃太郎ゼミ



高森桃太郎 准教授
2014年同志社大学大学院商学研究科博士課程後期課程修了。
同大学助教を経て2017年関西学院大学商学部助教。
2019年現職。博士(商学)。
研究分野は国際ビジネスコミュニケーション、
ビジネス交渉、デザイン思考、言語戦略。

非合理的な行いがもたらす効果を検証し、数字では表せない実践知の解明をめざす

学生時代、文学部で英米の小説、映画、レトリックなどについて学んでいましたが、ビジネス英語にも興味を持ち、国際ビジネスコミュニケーションを研究するようになりました。現在は企業の社内公用語英語化における課題やビジネス交渉の研究をしています。
ゼミではビジネスコミュニケーションの実践知をテーマにしています。興味深いのは、企業の会議を含むビジネスコミュニケーションにおいては、合理的に見えない方法が仕組みとして存在しているという点です。例えばアマゾンでは会議をする時に必ず空席を一つ設けます。これは「空席にネットの先にいる顧客が座っているつもりで発言する」という目的で取り入れられたもので、議論を顧客視点にする効果を生むことが期待されているのでしょう。アマゾンはデータ分析を徹底するイメージが強いかもしれませんが、このような側面も持っています。この例のように企業が有する合理性のみでは測れない部分も実践知として捉え、事例を収集しています。学問分野は異なりますが、民俗学においてこれはヴァナキュラーという概念で説明されています。このような異分野の知見も用いながら、まだ数字では表現できないビジネスコミュニケーションに必要な実践知を解明していくことをめざしています。


▶このゼミの卒業生



エミレーツ航空 客室乗務員
妹尾まりあ
2019年度 商学部卒業

ゼミの学修と卒業研究を通して国際コミュニケーションを学ぶ

私は中学時代に「もしドラ」※を読んだことをきっかけにマーケティングを学ぼうと商学部に入学。高森桃太郎先生の授業で「マーケティングやビジネス交渉は、相手の思いや考えを知ることから始まる」ことを知り、先生のゼミに入りました。ゼミでは孫子の兵法やアメリカの交渉術の専門書を読みながら国際ビジネス交渉について学びました。その中で私は「国際的リーダーになるにはどういうコミュニケーションを取るべきか」に注目し、卒業研究を進めました。ゼミの学修や研究を通して、日本人同士であれば、その場の雰囲気や話の流れで分かることも、国籍や言語、文化が違う相手には、言葉を省かず詳しく話さなければ分かってもらえないことなどを学ぶことができました。
現在私が客室乗務員として働く外資系航空会社には世界各国・地域出身のスタッフがいることに加え、乗客の方々の国籍も多岐にわたります。お客さまやスタッフとコミュニケーションを取り、円滑に業務を行う際はゼミで学んだことが役立っていると実感しています。

※岩崎夏海(2009)『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』。経営学者・ドラッカーの著作『マネジメント』を小説仕立てで解説した本。

  • 商学部特設サイト