Programs at Each Schools 学部プログラム

2021.11.07

小学校での体育と英語の教育を実践的に学べた

教育学部 4年生山本優さん

教育学研究演習(藤木大三・教育学部教授)
幼児児童期の体育、運動、体育遊び等に関する諸事項全般について、主に実践形式での授業を行い、学生個々が実際に指導できる能力を身につけます。4年生では実践形式の授業を続けながら、卒業論文をまとめるため、個々の卒業研究進捗状況に合わせ、教員との個別対応形式で行います。

ゼミ選びはボランティア活動がきっかけ

関西学院高等部に在学中、教育学部への進学が決まった後に大学でやりたいこと考えていたところ、藤木大三・教育学部教授のゼミが取り組んでいた、大学近くにある小学校の児童の見守り活動を知りました。登校時間に旗を持って通学路に立ち、あいさつをしたり、安全な登校を助けたりするもので、2001年に起こった大阪教育大学附属池田小学校での事件をきっかけに先生が始めたのだそうです。
通常はゼミに入ってから参加しますが、1年生の時に藤木先生に参加を希望したところ、快く参加させて下さりました。そこでゼミの先輩方と知り合い、自然な流れで藤木ゼミに入ることになりました。

マイナースポーツの魅力を知る

ゼミでは学校体育と英語教育について学びます。学校体育では、競技人口が少ない「マイナースポーツ」と呼ばれる競技や、さまざまな遊びをゼミ生みんなでプレーし、そこから子どもたちに教えられることや、教え方のコツなどを学びます。
例えば、マイナースポーツである「タグフットボール」はアメリカンフットボールとほぼ同じルールですが、タックルの代わりに相手の腰に付いたタグを取って動きを止めます。また、攻撃の前に作戦タイムを設けることも特徴で、より安全に、かつ子どもたちの話し合いを促すことができるスポーツです。他にも、アフリカのマダガスカル発祥の「クバーラ」という鬼ごっこに似た遊びをしています。
中には学習指導要領には記載がないものもありますが、単純に体を動かすだけではなく、考えながら楽しめるスポーツなので、将来的に少しずつ普及していけたらと思っています。

米国の児童に英語で日本文化を伝える

英語教育では、本来であれば3年生の2月にアメリカに1週間滞在し、現地の小学校へ行って英語で授業をしたり、学校や幼稚園を視察したりするのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で渡航できませんでした。
そこで、現地の小学生に日本文化を紹介する動画を作りました。内容は、「カタカナで自分の名前を書いてみよう」といった体験や、日本の街の様子を映した動画などを通して、日本文化に触れてもらうというものです。
私は、電車の乗り方や飲食店での購入システムなどを動画で紹介しました。尺に合うように英語で解説するのが難しく、また、顔が見えない分、感情が伝わるように抑揚をつけて話すことに苦労しました。
送った動画を子どもたちが見ている様子を現地の先生が録画して下さり、興味を示す様子や驚きの表情が見られました。どこまで印象に残ったかは分かりませんが、現地の子どもたちにとって、日本に興味を持つきっかけになってくれれば、プロジェクトは成功だったと思います。

仲の良いゼミで人間的に成長

ゼミは基本的に火曜日の3限目は3年生、4限目は4年生と分かれていますが、4年生が3限目から参加することもあり、ゼミ生は3、4年生の区別なく仲が良いです。朝のボランティア活動や、文化祭での模擬店出店など、授業時間外での交流が多いからだと思います。
私はボランティア活動を通して最も長く藤木ゼミと共に活動してきたこともあり、3年生になってゼミ長を決める時には先輩からも背中を押していただきました。「自分は人の前に立つような人間じゃない」と思っていたのですが、リーダーシップを発揮するだけではなく、みんなの間に立って調和を取ることも役割の一つだと思い、自ら立候補して挑戦しました。
最初はみんなをまとめるのが大変で、いまだに自分の性格に合っていないと感じることもありますが、コミュニケーション力や、相手がどう思っているかを察して行動する力が身に付いたと思います。

論文の研究テーマは自由に設定

卒業論文のテーマ決めはかなり自由で、研究内容を指定されることもありません。私は昨年9月に文部科学省のスポーツ庁で2週間のインターンシップを経験し、最終日に「どうすれば体育の授業が嫌いな子どもを減らせるのか」について発表したので、それに関連させて書きたいと考えています。

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