International Programs 留学

2019.12.20

語学力だけでなく英語の指導法にも学び

教育学部2年生永江春輝さん

外国語研修 :夏休み(8-9月)、春休み(2-3月)の授業がない時期を利用して、海外の協定校で英語・中国語・朝鮮語・スペイン語などの言語を2〜6週間で集中的に学習する短期の語学研修プログラムです。

国際教育・協力センター(CIEC) 提供プログラム。

入学前から決めていた留学を1年生夏に

総合大学としての関西学院大学に引かれた理由の一つが充実した海外プログラムで、入学前から留学しようと決めていました。教育学部は実習の関係で3、4年生になると行きづらいため、1年生の夏のうちに約1カ月間、アイルランドに行きました。ヨーロッパは遠いので、この先あまり行く機会がないだろうと思って選びました。もちろん目的の第一は英語を集中的に学習することです。加えて、教師になった時に、知識としてではなく経験として、自分の目で見てきた世界を子どもたちに話せる方がいいなと思っていたので、海外でのいろいろな経験から刺激を受けたいということもありました。

英語を学び歴史文化に触れるプログラム

現地ではホームステイが基本で、月曜から金曜まで、午前中は提携校のダブリン・シティ 大学で英語の授業を受け、午後は、同大学が提供するプログラムで、例えば文化に関して話し合うお茶会に参加したり、モハーの断崖(The Cliffs of Moher)や有名なビールの工場、かつての刑務所などを訪ねたりしてアイルランドの歴史や文化を学びます。

土曜と日曜は、友達と一緒に観光したり、3人の娘たちがいるホストファミリーと過ごしたりしました。海外は高校時代に研修で3、4日アメリカに行かせてもらったくらいで、初めてに近いので不安でしたが、現地の人は基本的にフレンドリーで、治安もそこまで悪くなくトラブルはありませんでした。

ホストファミリーがヴィーガン(完全菜食主義者)で夕食に野菜しか出てこなかったことは、慣れなかったですが、それもまた楽しく充実した毎日でした。

3人の教師の教え方に触れ違いを学ぶ

1カ月と期間が限られているので、英語が一気に上達したというわけではありませんが、帰国してから英語の授業に対するモチベーションが上がり、勉強に身が入るようになりました。また、語学力だけではなく、英語の指導法に関して学びがありました。ネイティブから英語を教わる経験はもちろん、期間中に教師が3人入れ替わったことで、それぞれ授業の仕方が違い、こういう教え方もあるのだと分かったのはプラスでした。例えば、英語の歌を聞かせて空いている箇所の言葉を当てるといった発音、文法、ライティング、リスニングなどをトータルに鍛える授業だったり、ICTを活用していたり。2020年から日本の小学校でも英語の授業が正式に科目として、始まるので、教わるという面での体験が増えたのはすごくよかったと思っています。 

絵本作りへ帰国後にアクションを起こす

研修中、ローマ法王に対してLGBT容認を求めるパレードに出合いました。法王に似せた人形やレインボーの旗を見た時に、こうやってアクションを起こさないと何事も変えられない、自分たちが思っているだけでは物事は変わらない、アクションを起こすことは重要だと強く思いました。同時に、自分自身も動き出さないといけないなと感じました。帰国早々、不登校の子どもを勇気づけるために、その理由の一つである LGBTsを題材にした絵本作り に取り組むことを決めました。サークル活動やアルバイトも全ていったん辞めて、本作りに専念。当事者の話を聞き、関連する本を読み漁り、仲間と協力しながら、文字や絵にして教育学部や人間福祉学部の先生方にアドバイスを求め、約1年かけて完成させました。現在はクラウドファンディングで出版費用を募るために準備を進めているところです。

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