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2021.10.20

競技力と人間力の向上に本気で取り組む集団

教育学部4年生山之内風香さん

大学で活躍しプロ入りを目指す

ラクロスは大学から始めました。体育会に入るつもりはなかったのですが、入学式の日にラクロス部の先輩に勧誘され、話を聞いたり、ラクロスを体験したり、試合を見に行ったりしているうちに、本気で日本一を目指している組織だと感じ、入部しました。
中学・高校とテニス部に所属し、それなりに頑張ってはいましたが、日本一なんて考えたこともありませんでした。でも、ラクロス部の先輩方は、それに本気で取り組んでいました。全員がひたむきにラクロスと向き合っていて、「なんてカッコ良いんだろう」と感銘を受けました。
また、練習中はものすごく真剣で、厳しくお互いのパフォーマンスを求め合うけれど、練習が終わったら本当に楽しく笑い合っている。そのめりはりのある雰囲気も良くて、私も仲間になりたいと思ったのです。

自立を目標に人間的な成長を重視

部の目標は、スクールモットー“Mastery for service”と体育会モットー“NOBLE STUBBORNNESS(高貴な粘り)”を、ラクロスを通して体現し、自立した人間になること。自立した人間とは、思うような結果が出なかったときに誰かのせいにしない、いつも主体者意識を持って行動できる人です。スポーツにおいては、どうしても競技力の向上に目が行きがちですが、それだけではなく人間的な成長も重視しているのです。
また、部全体で学業との両立にも努めています。まず、部員のGPA平均を2.2以上にするよう目標を設定。テスト期間は練習の参加を任意にし、テスト勉強も部員同士で教え合いながら、しっかりと準備をします。留学や教育実習なども、「頑張ってね」と快く送り出す雰囲気があります。
私は教育学部なので実習が必修です。実習期間は実習を優先し、全体練習は欠席。その代わりに、実習が休みの週末に自主練習を続けました。一人ひとりができることを精いっぱいやっているので、誰一人文句を言う人はいません。

グループの先輩が心のよりどころに

独自の制度に「シスター制度」があります。1学年1人ずつの4人グループを組んで、グループごとに自主練習をしたり、先輩が後輩の相談に乗ったりしています。卒業までグループは変わらないので、かなり濃い関係性が築けます。
シスターの先輩は、温かい励ましの言葉を掛けてくださるだけでなく、時には喝も入れてくださいます。私の場合は、同じ学部の先輩がいたので、教育実習や、テストの傾向と対策など、学部のことも相談していました。みんなそれぞれに悩みがあります。悩んだときや寂しいとき、シスターの先輩は心のよりどころになってくださいます。そして、自分が先輩になったら、今度は親身になって後輩を支えます。本当にいい制度だと思います。

全員の力が重要と伝えたい一心で主将に

2021年度の主将を務めています。立候補した一番の理由は、70人近い大きな組織が日本一を目指すには1年生から4年生まで全員の力が重要だということをみんなに伝えたかったからです。2年生の時、関西リーグの決勝で負けた時のスタメンはほとんどが4年生で、下の学年とはかなり実力差がありました。でも、技術面では劣っていても、4年生以外の学年がもっとできることを探して実行していれば勝てたのではないか、どこか違うところで貢献できたのではないかという後悔がありました。そこで、日本一を取るためには、日本一に対する一人ひとりの思いや行動など全てが必要だと自分の言葉で伝えられる立場にある主将になりたいと思ったのです。
主将の役割は部の理念や目標、今年のチームが目指すゴールを示し続けること。しかも、言葉だけではなく行動で示していくこと。私自身が率先して動くよう心掛けています。

周りに触発され自分を変えることができた

実は、高校までは決して前に出るタイプではありませんでした。自信がなくて、そんな弱い自分が嫌で、どうにか変わりたいと思っていたけれど一歩を踏み出せずにいました。そんな私を変えてくれたのは、やはり目標に向かって本気で取り組んでいる先輩方でした。
しかも、自分のためだけでなく、家族や応援してくださる地域の方など部外者にもベクトルを向けています。そんな先輩たちと接するうちに触発され、今まで逃げていた自分の性格や考え方と改めて向き合い、欠点だけでなく強みを考えるようになりました。性格の明るさや周囲への気配りができる等、強みを明確にできたことで自信がつき、前向きになれたと思います。
ラクロス部は新しい自分に出会えた大切な場所です。

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